まず、お店を始めようと思ったきっかけを教えていただけますか?
「20年以上会社員をしていたのですが、将来的に妻の実家を使って何かやりたいという思いがあったんです。
そんな中、45歳の時に会社で早期退職の機会があり、元々珈琲が大好きだったこともあって決意しました。」
店舗づくりは、どのように進んだのでしょうか。
「実は、元の倉庫には荷物がパンパンに入っていて、まずは片付けから始まったんです。
以前から片付けようと、少しずつ着手はしていたんですが、なかなか進まなくて。
妻の実家にあった食器や家具、農作業の道具や大きな木彫りの熊まであって、処分に本当に困りましたが、何とかリノベーション工事ができるところまで片付けるだけでも一苦労でした。笑」
リノベーション会社は何社か検討されたそうですね。
「はい。久留米市内には、お洒落なお店がたくさんあるんですが、どこで設計や工事をやってもらったのかを聞く訳にもいかず、まずはネットで調べてリノベーション会社に相談に行きました。
でもなかなかイメージ通りに進めることが難しそうだったので、プラスリノベさんに相談に行ったんです。」
プラスリノベのことは、以前からご存知だったのでしょうか。
「はい。通町にあるショールームの前を通った時に、お洒落なリノベーション会社があるなと思っていました。」
プラスリノベの第一印象はいかがでしたか。
「とくに予約もせずに突然伺ったのですが、とても親切にしてくださって安心しました。
何よりショールームが未完成っぽい雰囲気で、センスの良さを感じたことを覚えています。
あと、これまでの施工事例写真の中に、以前から気になっていたムッシュヒロさんの事例があって、この雰囲気が良いなと思いました。」
「最初は、鳥越さんに全体のスケジュール感や流れ、支払いシミュレーションなどを丁寧に教えてもらいました。
こちらの予算をお伝えしたら「それでできます」と言っていただけたので安心感がありましたね。」
プラスリノベ設計/野原「まずは倉庫の状況を見せていただきました。
荷物は綺麗に片付いていて、自転車とキャンプ道具と珈琲セットだけがあったのですが、僕も珈琲とキャンプが好きだったので、すぐに親近感を覚えたことを覚えています。
間取りは土間と和室の2部屋に分かれていて、和室側は段差を上がったつくりになっていました。」
「最初は、お店のイメージはよく湧いていなかったんです。
そこで、倉庫のリノベーション事例や外壁や内装、塗装のイメージを見せてもらって、イメージを固めていった感じでした。」
プラスリノベ設計/野原「お客様の回転率を上げることよりも、ゆったりと居心地良く過ごせる雰囲気を大切に、近隣の方が集う場所、憩いの場となるように設計しています。
お店の中に一体感が生まれるように、全ての座席が見渡せる位置にカウンターを配置し、元々の間取りを活かして土間の席と小上がり席の2種類の空間を作って、段差に座っても珈琲が飲めるようにしたのも面白いポイントです。」
カウンターの位置についても、いろいろ検討されたそうですね。
プラスリノベ設計/野原「はい、当初はお店の奥側の配置を希望されていたのですが、お客様がお店に入って来られた時に手前でいらっしゃいませと言える方が距離感が良いのではないかと考えました。
実は何パターンか考えていたのですが、最終的には今の配置だけを提案させて頂きました。結果的に会計時の動線的にも良かったと思います。」
内装についても教えてください。
「カウンター廻りの内装にはラワン合板を使っています。小上がりスペースの腰板は和室空間の時の素材をそのまま活かして、上部はボードを張り替えています。カウンターの天井は当初の予定にはなかったのですが、緩く空間を仕切る役割もあって良かったと思います。」
外観については、どのように決められたのでしょうか?
「当初は塗装の予定だったのですが、今の「錆茶」という色味の外壁材を提案してくれて一目で気に入りました。 新品なのに経年の風合いを持っていて、造作の建具との相性も良くて満足しています。」
プラスリノベ設計/野元「個人宅ではあまり使わない色味ですが、今回のお店の外壁には最適なのではと考え提案させて頂きました。
ガラスの大きなドアは造作で、正面の窓はもっと低くて大きかったのですが位置とサイズを変更しています。」
「内壁の塗装に、私たち夫婦も参加させてもらったことですね。
年末年始ぐらいに塗っていたのですが、野原さんも手伝ってくださって楽しかったですね。
最初の頃は慣れなくて厚くなってしまったりしていましたが(笑)。だんだん要領が分かってくると薄く塗れるようになり、本当に貴重で印象深い経験となりました。」
予算面ではいかがでしたか?
「工事中に予算が上がることはなく、むしろ下がったことには驚きました。
当初は、解体してみないと分からない部分もあったのですが、解体後に予算を下げる提案をして頂き有り難かったですね。外壁をどこまでするか、屋根をどうするかなど、選択肢をいくつか提示して頂き、必要なところに集中することで予算を抑えることができました。」
工事期間はどのくらいでしたか?
「工事途中で空いた期間もあったのでトータルでは半年ぐらいですが、実質的な工事期間は3ヶ月ぐらいでしたね。」
オープンしてからの手応えはいかがですか?
「お客様の層が本当に幅広くて、ベビーカーの奥様からご年配の方まで来ていただいています。
意外と遠方からも来て頂けて、インスタグラムを見て花畑駅から歩いて来てくださった方もいました。
野原さんのイメージ通り、居心地が良い空間ができましたので、カウンターで長居される方がいらっしゃったり、他のお客様同士での会話が自然と生まれたりしています。
また、土間を残してくれたので、ベビーカーや車椅子の方も入りやすくて、本当に良かったと思っています。」
最後に、お店のリノベーションを考えている方へメッセージをお願いします。
ご主人)「何も知らない方は不安を抱えていて、まず何をして良いか分からないと思います。
でもプラスリノベさんは最初に流れや全体像を教えてくれるので、とても安心できました。
また、提案というよりもこちらの想いを汲んでくれる感じがあって、それを設計にもきちんと反映してくれているのが有り難かったです。
引き渡し後に皆さんで食事をしに来てくれた時には、お店までの行き方をInstagramに載せてくださって、リノベーションをするだけじゃなく、そこまでサポートしてくれることが本当に嬉しかったです。」
奥様)「本当に何も分からないところからのスタートだったので、リノベーション会社さんに行くのも敷居が高く感じていました。『こんなことを質問して良いのかな?』という不安もあったのですが、鳥越さんは温かい方で話やすくて安心して色々と相談することができました。
もちろん予算は安い方が良いですが、もし少しの差なら“人”で決めた方が良いと思います。
本当に感謝しています。」
本日は、ありがとうございました。
café unsan(カフェ・ウンサン)
〒830-0059 福岡県久留米市江戸屋敷
2丁目11-13
from 鳥越
早期退職をして久留米でカフェを開かれるというご決断、そして最初からオープン日は奥様のお誕生日と決めていらしたという奥様想いの素敵なお考えに感銘を受けて、何としてでも力になりたいと思いました。
ご夫婦のイメージ通りの素敵なカフェをつくることができて、私も嬉しさでいっぱいです。
from 野原
個人的に、珈琲とキャンプという共通の趣味があったこともあり、何とかご夫婦にご満足頂けるお店を設計したいと気合いが入っていました。
内壁の塗装をした時には、ほぼ一日中一緒に色々な話をさせて頂きましたが、とても良い思い出となりました。
from 野元
今回は、設計のサポート役という立ち位置で、野原が一緒に作り上げていく様子を見守っていました。お会いする度に、ご夫婦の温かい人柄に本当に救われていました。感謝しかありません。