それまでは賃貸のマンションに住んでいて、このまま一生賃貸で良いかも?と考え始めていたのですが、やっぱり持ち家への想いが残っていたので家探しを始めたんです。
初めからマンションを考えていたのですか。
「主人は、祖国(米国)の広い敷地の一戸建てが当たり前の環境で育ってきたので、マンションを買うという発想はなかったんです。それで、最初は新築の一戸建てを2~3軒ほど見学に行きました。
でも何軒か見た後で、まずは物件を押さえるための仮契約書のようなものにサインをして欲しいという話になったのですが、どうもお互いしっくり来ていなくて悩んでしまったんですよ。」
どのような点で、しっくり来ていなかったのでしょうか。
「アメリカでは、隣の家との距離が凄く離れているのが当たり前なんです。でも日本の家は隣の家がすぐ横にあって、息苦しさを感じたんですよ。」
「私は虫が苦手で…、一戸建ては草むしりをしないとならないのが嫌だなぁと思っていたんです。笑
こういうことって、ご縁がある時はトントン拍子に話が進むはずなので、悩んでいるなら一旦仕切り直そう、と二人で話したんです。」
「たまたまInstagramを見ていたら、プラスリノベの広告が出てきたので、資料請求をしてみたのがきっかけでした。そこからお電話をいただいて、お店を訪問しました。」
「その時点では、まだ全然買う気はなくて、まずは話を聞いてみようというぐらいの軽い気持ちだったんです。
お店で鳥越さんに会って家を買うときに気をつけることや資金計画についてや購入のタイミングなどいろいろな話をうかがいました。さらに私たちにとって賃貸のままでいいのか買った方がいいのか、一戸建てがいいのか、マンションがいいのかなども一緒に考えてもらいました。
それから一週間後、鳥越さんが探してくれたマンションの資料を見て驚きました。
そのマンションは、よくサイクリングしていた時に見ていたマンションで、三人で「このマンションは良いね、でも分譲だから借りられないね。」と話していたマンションだったんですよ!」
プラスリノベ営業/鳥越「Hさまとお会いし、ご家族の生活スタイルやご要望を聞いて、このファミリーがいつまでも楽しく住める場所というのを念頭において探しました。
このマンションをご存知で、しかも気になっていたと言われた時は、私も驚きました。笑。」
「はい、ここはリビングが広くて明るくて、何より静かな環境が気に入っていたのですが、
間取りは変えたかったので、そのことを伝えました。
もちろん言葉の壁もありましたし、私たちはかなりPicky(ピッキー=こだわりが強い)だったのですが、細かいところまで凄く忍耐強く聞いてくれて助かりました。」
どのような要望があったのでしょうか。
「3人がそれぞれ趣味を持っているので、独立した空間が欲しいということと、大きくて高さのあるキッチンが欲しいと伝えました。
あとは私たちの日々の生活スタイルや暮らしぶりなどを話していましたね。」
建築士/三原「奥様は毛糸の編み物、ご主人はハイレベルなゲーマー、息子さんは絵画・彫刻・LEGO・作曲などのアート系、皆さんとても個性的で、どうプランにまとめれば良いか、悩みましたね。笑
また、整い過ぎたり生活感がない空間よりも、自分の好きなものに囲まれて暮らしたいというご要望もいただきました。」
「まず、提案書の表紙に「Personal Aggregation(個の集合体)」と書かれていたことが、嬉しかったですね。
日本に来てから、こういうシチュエーションでは外国人の私は無視されがちなのですが、三原さんは私のことも考えてくれていると分かりました。
本当は、こういう時に「Aggregation」はあまり使わないワードなのですが、三原さんの想いはちゃんと伝わりました。
そして、提案の内容も家族全員のことをそれぞれに考えてくれていて、嬉しかったです。」
建築士/三原「プランを考える時には、まず“コンセプト立て”から始めるのですが、今回はご家族個人の趣味やライフスタイルがしっかりと確立されていたとこから、家の中をそれぞれの世界感が詰まった“箱”が並んでいるような、でもそれぞれが完全に分離されている訳ではなく、お互いの存在を感じられるよう、緩やかに繋がっている空間設計を意図して設計しました。
「Aggregation」は、辞書から拾ったワードだったのですが、あまり使われていないとは知りませんでした。笑」
それぞれの“箱”の上部が空いているのが面白いですね。
「そうですね、それぞれが別々のところにいても上部に空間が空いているので、家族が繋がっていることが感じられて気に入っています。。
私(ご主人)の部屋は、パソコンの熱でとても暑くなるんですが、空気も循環するのでとても良いデザインですね。」
リビング中央にある大きなキッチンは、存在感がありますね。
「マンションだともう少し小さいキッチンが多いのですが、主人の希望で大きいサイズのキッチンを選んでもらいました。」
設計士/三原「グラフテクトのキッチンは大きくて美しく存在感もあるので、これも一つの“箱”として捉え、リビングの真ん中にあっても成立するように選択したんです。 あと、リビングのフローリングは元のままなんです。元々から使われていた無垢板がとても良い素材だったのでそのまま活かしています。また、ジグザグにつなぐことで緩やかにダイニングとリビングを繋ぐ役割をしています。」
TVボードから続きのダイニングのベンチは、特長的で機能的でもありますね。
「これも最初のプラン提案からあったもので、すごく気に入っています。
あと、それぞれの“箱”や共有部分にある有孔ボードも気に入っています。息子の絵を飾ったり、ちょっとしたものを引っかけたりできて機能的で凄く便利ですね。
各部屋にも同じものを使っているのですが、それぞれ好きな色を選んで付けてもらったんですよ。」
最初のプランからの修正は、どのぐらいあったのでしょうか。
「何も言うことがなかったので、ほとんど修正をお願いした記憶はありませんね。
どうしたいですか?と聞かれても、選択肢が多過ぎて我々には分からないのですが、三原さんがしっかりと細部まで考えてプランを作ってくれたので、本当に助かりました。」
建築士/三原「仕様やカラーは、ある程度こちらでイメージをした上で何種類かご提案したのですが、「決めてるんでしょ」と言われてしまいました。笑
結果的に、私がご提案させていただいた内容で決まったものが多かったですね。」
ご主人
「この家の写真を世界中の友人達に見せたら「Amazing!(信じられない、びっくりだよ)」と言ってくれて嬉しかったですよ。
オズの魔法使いでドロシーが言う有名な台詞に「There's no place like home.(わが家にまさるところなし・うちほど良い所はない)」というのがあるのですが、まさにこの家は「There's no place like home.」ですよ。」
奥様
「物件選びの時、リノベの打ち合わせの時、そして工事期間中、悩む事もたくさんあったけど、とても楽しかったです。毎日仕事から帰ってきて玄関を開けた瞬間、ほっとするんです。
私、そして家族の安らぎの空間がステキに出来上がって、本当に大満足です。」
息子さん 「とても静かなところが気に入っています。前に住んでいた家は、道路も電車も近くて夜寝られないこともあったのですが、ここに引っ越してからは、静かでとても快適です。」
これからリノベーションを考えている人にメッセージをお願いします。
「プラスリノベのリノベーションは、無条件のカスタマイズと言って良いほど、本当に何でも望めば叶えてくれると思います。
私たちの話をしっかりと聞いてくれて、いつも私たちが正しいと受け止めてくれます。そして願いを叶えてくれるんです。
打ち合わせは、いつも凄くリラックスして話ができましたし、一緒に楽しめて一緒に考えてくれました。
鳥越さんと三原さん、野元さんにはとてもお世話になりました。」
本日は、ありがとうございました。
from 鳥越
最初に奥様にお電話を掛けた時、なかなかお互い何度掛け直してもすれ違いで繋がらず、やっとお電話に出られた時にお互い「やっと繋がりましたね!」と笑い合ったことを覚えています。
ご家族皆さんがとてもフランクなお人柄で、ずっと以前から知っているような不思議な感覚の中で打ち合わせが進みましたが、マンションの選定から、リノベーション計画、そして実際の工事期間中も、ずっと楽しかったのが印象的です。
新しい家もご家族にとても馴染んでいるようで、嬉しい限りです。
これからも仲の良いご家族の思い出を、この家で育んでいっていただければと思います。
from 三原
ご主人と奥様、息子さんが三者三様の趣味をお持ちで、そしてご自身のお考えをしっかりと持たれているので、まずはしっかりと趣味やライフスタイル、生活をする上でのこだわりについて聞かせていただきました。
結果、一つの“家”という空間の中に、緩やかに繋がる個の“箱”を点在させるというコンセプトが出来上がりました。
「Aggregation」という単語があまり使われないということに驚きが隠せませんが、すぐに私の意図を汲んでいただけたご主人には感謝の気持ちでいっぱいです。
ご主人が仰っていた「There's no place like home.」という言葉はとても素敵でした。
これからも末永く住み続けていただけましたら幸いです。